ネット塾で成績を上げる

選ぶならどのネット塾?今話題のネット塾を徹底比較10選!

自宅で利用することのできるネット教材ネット塾。インターネットが一般的なものになったことにより、ネット塾もその数を増やしていきました。今回は様々なネット塾を比較し、それぞれの塾にはどのようなメリット・デメリットがあるのかを解説していきます。

ネット塾ってそもそも何?

変な表現になりますが、ネット塾で最も重要なメリットとは、「自宅で学習ができる」ということです。

しかし、問題集を買ったり、教科書とノートを用意することで、わざわざネット塾を利用しなくても自宅で学習はできます。

ではなぜネット塾を利用するのか?ネット塾を選ぶにあたって最も重要な要素はこの”利用する目的”です。

一口にネット塾と言っても小中高生、あるいは大学生や浪人、社会人向けと様々な年齢層が対象です。同じように小学生でも1年生から6年生まで、学年によってコース内容が違うネット塾も存在しています。

ネット塾は大きく分けると2種類

そして、ネット塾は大きく分けて勉強をさせるための教材」と「より高度な勉強を行うための教材」に分けることができます。

前者であれば内容は基礎的なものや、学校の授業や教科書で学ぶことの延長線上の難易度の問題が大半です。その代わり、キャラクターやゲーム性を含んだ教材や授業映像で「楽しく学ぶ」事ができるようになっています。

勉強をしたがらない・勉強が嫌いな子供が勉強をする”きっかけ”にはなりますが、すでに自分から勉強に取り組む事ができる。あるいは自宅で勉強して成績を上げたいと考えている子供には難易度が低すぎるという問題があります。

対して後者は、内容が上の学年のものであったり、応用問題やイレギュラーな問題といった高難易度のものが用意されています。ただし、テキスト教材が多かったり、問題も真面目で遊びが無かったりと。勉強嫌いの子は見るのも嫌がるような要素が多分に含まれています。こちらは自分から取り組んだり、成績向上を目指す子供に取ってはやりごたえのある教材となります。

子どもにネット塾を始めたいと言われたら

そのため、ネット塾というものの評価は利用者の利用目的に合っていたかどうかによって変わってきます。

勉強嫌いの子に、真面目な教材ばかりのネット塾を利用させて「効果が無かった」と言われてしまえば、それは当然としか言えません。

自分から勉強に取り組むことができる子に、勉強をする楽しさを重点的に考えているネット塾を利用させて「低レベルでボリュームが無い」と言われてしまえば、それもまた当然としか言えないのです。ネット塾は自宅で出来る。それが唯一絶対共通しているメリットです。

あとはそれぞれ利用目的ごとのメリットやデメリットがあるので、利用する際は「どういう目的で勉強をする・させる」のか明確にした上で、利用する子供に適したネット塾を選びましょうまた、子供が塾を始めたいと相談を持ちかけた際、”決めつける”ことだけは絶対にやめましょう。

子どもが自主的にネット塾を望んだ時の対応

例えば子供が「この塾やりたい」とネット塾を持ちかけて来たとしましょう。その目的が付属するおもちゃだったり、ゲーム形式の学習システムだったとしても、それが学習のきっかけになるのであればそれで構いません。

「どうせすぐ飽きる」「続かない」と決めつけて却下するというのは、折角学習に興味をもった子供の自主性を否定することになります。

もちろん、塾の費用を払う余裕がないといった、やむを得ない事情があって却下するだけなら構いません。お金がないということを子供も理解していれば受け入れてくれるでしょう。

ただ、そういった場合は安めの塾を保護者の側から探してやるといったサポートを怠らないようにしなければなりません。

おすすめネット塾一覧



スタディサプリは、旧勉強サプリ・学習サプリという名称で提供されていたサービスです。運営会社はリクルート。月額980円という業界最安値の価格設定が特徴で、いい意味で値段と効果がつり合っていないと評判です。


スマイルゼミは専用のタブレット端末を利用して学習を行う、タブレットタイプのネット塾です。提供しているのは、かな漢字変換ソフトウェア「ATOK」を開発しているジャストシステムです。タブレットタイプのネット塾としては最古参であり、2012年から小学生向けのスマイルゼミの運営を開始しています。翌年には中学生講座も開設し、小中学生向けのネット教材として評判を集めています。
すららはPCで利用できる「対話型アニメーション教材」です。対象年齢は小学生高学年から高校生までで、プロ声優がキャラクターボイスを担当しているキャラクターが、実際に対話しているかのように授業を行う「対話型アニメーション授業」が特徴です。
ワオスタディーはタブレットと専用のデジタルペンを利用して学習を行う、テキストタイプとタブレットタイプの複合型ネット学習サービスです。


e点ネット塾はPC・タブレット・スマートフォンで利用が可能なネット塾です。主に、動画として講義映像を観ながら、学習ノートをテキストとして学習していくという形になります。
進研ゼミはベネッセグループが運営する自宅学習教材で、小学生講座の場合は3種類の中から、中学生以降の講座では2種類のコースが選択できます。
秀英iD予備校は、学習塾として有名な秀英予備校のネット教材バージョンです。秀英予備校が誇る講師陣による質の良い映像授業と、教科書準拠のテキスト教材が特徴です。
ガクネットはPC・タブレット・スマートフォン端末で利用することができるネット塾です。授業動画の配信をメインにしており、自由な時間に学習ができる事が特徴です。


Z会のネット教材は、小学3年生から小学5年生までが対象となっています。タブレットコースを利用するにはiPadと対応したペンが必要です。iPadがない場合はZ会特別価格で購入することができます。


学研ゼミは創業70年のノウハウを活かし、効率よく学習させることができるネット教材です。パソコン、タブレット、スマートフォンに対応しています。

スタディサプリ出典:スタディサプリ公式サイト

スタディサプリ


旧勉強サプリ・学習サプリという名称で提供されていたサービスです。運営会社はリクルート。月額980円という業界最安値の価格設定が特徴で、いい意味で値段と効果がつり合っていないと評判です。

スタディサプリはその手軽さもあり、利用者はあっという間に増えていき、その高いコストパフォーマンスから充実した満足度を誇るネット塾です。スマートフォンでもアプリ版が配信されていますが、そちらは「高校・大学講座」ですので、小学生から中学生の方はPC・タブレットからWeb版を利用する必要があります。

特徴的なのはその値段ですが、価格設定に注目することよりも、この価格内で提供されているコンテンツの豊富さが評価されています。980円で授業映像が観放題なのですが、この授業を担当している講師陣は全て有名な一流の講師ばかりとなっています。

内容はもちろん、時間も気軽に観ることができる程度に抑えられているので、「通学中の電車やバスの中でスマートフォン片手に視聴ができる」と、高校生や大学生から絶大な人気を誇っています。

更に、「未来授業」なる授業が存在しており、これは現代の小中生が、将来社会人になった時、一般的な会社で必要とされるであろう知識を想定した”未来に向けた授業”です。内容としては「iPhoneアプリやWebデザインのプログラミング講座」といったものや、「プレゼンテーションの技術向上授業」「コミュニケーション能力の向上授業」といった社会人に必要な技術・能力を養うものです。

授業映像の他に、ちょっとしたゲーム的要素もありますので、勉強嫌いな子供から勉強の出来る子供まで、幅広い層に対応していると言えます。

スタディサプリの欠点

スタディサプリに存在する欠点は大きく分けて、「練習」と「質問」に関するものです。

授業映像を観たり、過去問を探すこと自体は自由ですが、問題集は付属していません自主的に印刷して用意しないとテキスト教材は無く、問題自体も自分で見つける必要があります。そのため、サボりグセがある利用者の場合は、この印刷して用意するという過程を面倒がってしまい、授業映像だけを観てるという状態になることが多いという批判もあります。

一応問題集が別途販売されていますが、学年と単元ごとに分かれており、一冊1200円とスタディサプリの月額よりも高くなっています。そして、質問サポートに対応していないため、動画を観て理解できない所を質問することができません

学校の教師に質問したり、理解できるまで何度も繰り返して動画を視聴するという対処方法も存在しますが、その場で答えがわからないというのは大きなデメリットです。

スタディサプリはこちらから

スマイルゼミ出典:スマイルゼミ公式サイト

スマイルゼミ


スマイルゼミは専用のタブレット端末を利用して学習を行う、タブレットタイプのネット塾です。提供しているのは、かな漢字変換ソフトウェア「ATOK」を開発しているジャストシステムです。タブレットタイプのネット塾としては最古参であり、2012年から小学生向けのスマイルゼミの運営を開始しています。翌年には中学生講座も開設し、小中学生向けのネット教材として評判を集めています。

スマイルゼミを特徴づけるのは、その専用のタブレット。使用するのはジャストシステムが用意した専用モデルであり、現在は3代目のスマイルタブレット3が使用されています。中学生用モデルの2代目と同じ仕様で、京セラ製のAndroid5.1搭載型10.1インチタブレットです。

元々子供が扱っていた事情もあってか、初代は故障や破損の苦情が多く寄せられていました。改良を重ねた3代目であるスマイルタブレット3になってからは、ちょっとした衝撃ではひび割れることも無い程度には頑丈になっており、3000円で交換ができるあんしんサポートも合わさり、故障に関する不評は少なくなっています

タブレットタイプ教材の先駆けで、タブレットならではの機能も豊富に搭載しています。自動採点・添削機能や、アニメーションでわかりやすい問題など。視覚から訴えかける問題は子どもたちの興味を引く効果が高いという評価があります。

専用のSNSアプリ「みまもるトーク」

また、スマイルゼミには子供のタブレットと保護者のスマートフォン間で専用のSNSアプリ「みまもるトーク」というものが利用できます。

これは某SNSアプリのように、スタンプ機能やチャット機能でやりとりできるだけでなく、子どもたちの学習成果をチェックすることができます。

これにより、保護者の方は子供が勉強しているかどうかを簡単に確認でき、アプリを通じて褒めてあげたり、簡単にコミュニケーションを取ることができるようになります。

スマイルゼミの最も評価されている部分はこのみまもるトークの存在と言っても過言では無く、ちゃんと勉強をしたかどうか口うるさく言ってしまいがちな親御さんからは、かなりの高評価を得ています。

スマイルゼミ(小学生向け)はこちらから

スマイルゼミ(中学生向け)はこちらから

 

対話型アニメーション教材すらら出典:すらら公式サイト

対話型アニメーション教材すらら
すららはPCで利用できる「対話型アニメーション教材」です。対象年齢は小学生高学年から高校生までで、プロ声優がキャラクターボイスを担当しているキャラクターが、実際に対話しているかのように授業を行う「対話型アニメーション授業」が特徴です。

全国約680以上の塾が導入しており、自宅で利用できるネット教材としての評判だけでなく、実際に塾や学校で使用される教材としても、すららは高い評価を集めています。

小学生向け算数学習システム「surala Ninja!」が海外用として開発・展開されており、スリランカではこのsurala Ninja!を利用した「Surala JUKU」を事業化していたりと※、日本国内だけでなく貧困地域を含めた海外にもその手を伸ばしています。

※スリランカでのすらら塾展開の報告レポート

授業の内容としては、「理解し、答える事」を主に、子どもたちがまずどういう仕組みか、どういう理屈かを理解できるように丁寧な解説や図解を交えて説明され、基礎・応用だけでなく、ちょっとしたイレギュラーな問題も提示することで、引っ掛け問題のような間違いにも対応できるようにフォローしてくれます。

内容も1単元10分から15分程度で終わる程度のもので、繰り返し学習することで学んだ事を「定着」させることができます。さらに、発達障害者向けの教材としても利用されており、年齢層に限らず、幅広い人種に対応しています。

TOEICとすらら

さらに、すららの良い要素として、英語テストの勉強を行うことができる「TOEIC」を手軽な値段で利用することができるという点が挙げられます。通常、このTOEICは他の学習塾でも利用できますが、すららの場合他の塾のTOEICと比べても比較的安い価格設定であるという事が、1つの評判として密かに注目されています。

すららはこちらから

ワオスタディー出典:ワオスタディー公式サイト

ワオスタディー
ワオスタディーはタブレットと専用のデジタルペンを利用して学習を行う、テキストタイプとタブレットタイプの複合型ネット学習サービスです。

ワオスタディーで利用するデジタルペンには最新技術が用いられており、通常のボールペンとして使いながら、筆跡を記憶してタブレット画面に出力することが出来る他。学習時間などを記録する機能もついています。

ワオスタディーでは、この機能を活用して実際にテキストに答えを記入しながら、それをタブレット状に出力することで解答を担当の先生に見てもらうという形式を取っています。データを送信すると、日曜日や祝日を除く翌日の15時に、採点やチェックしたコメントが記入されたデータが返信されます。

こうして実際にやった事を先生に褒められるという形式は、子供のやる気を刺激するという評判を集めています。他にも、タブレットには自分専用のホーム画面があり、ホーム画面から様々な機能が利用できます。これらも、子供たちに勉強に取り組ませる要素として高評価を得ています。

使用するのは第3世代以降のiPadであり、基本的には自前で用意する必要がありますが、無料レンタルも可能です。

ワオスタディーのメリット

ワオスタディーを利用する上でのメリットはやはり、”人が採点してくれる”ことにあります。タブレット教材の特徴としては、問題の採点を素早く行ってくれる事にありますが、間違った際にその間違いの原因をしっかりとコメントしてくれる教材は多くありません。

逆に、人が採点してコメントを付けてくれる教材でも、提出した課題を1週間後に返却する。というパターンだと”間違いに対する疑問”が薄れてしまっていたり、理解に繋がりにくくなってしまったりします。

ワオスタディーでは提出した問題を人が採点し、翌日に返却してくれる。この人によるスピード採点は他の塾には無い特徴だと言えるでしょう

また、人が採点してくれるという事にも繋がりますが、ネット塾としては珍しく”担当の先生”がつきます。

その担当の先生が直接学習状況を伝えるので、事務的なレポートで学習状況を伝えられても不安と感じる保護者には高評価を得ています。

ワオスタディーはこちらから

e点ネット塾出典:e点ネット塾公式サイト

e点ネット塾


e点ネット塾はPC・タブレット・スマートフォンで利用が可能なネット塾です。主に、動画として講義映像を観ながら、学習ノートをテキストとして学習していくという形になります。

e点ネット塾のスタイルは、「自宅で授業を受ける」といった感じで、どちらかと言うと「自力で勉強ができる」タイプの利用者に適していますなんといってもその豊富な講座映像の数が特徴的です。その数なんと5700個以上。この豊富な講座映像を観ながら、わからない所はサポートセンターで質問することも出来ます。

また、専用の管理画面からは学習記録を確認できるので、自分だけの学習カルテを作ることが出来ます

更に、学校に近づけるシステムとして年に6回の「全国一斉学力テスト」が行われるので、不登校や学校に通えない方でも自身の学力を確認することができます。基本的に内容は学校で習う範囲の応用や基礎を復習・予習するものになります。

学習タイプとしても、元から勉強をすることができる方におすすめのタイプとなっていますので、勉強嫌いの方には難しいネット塾だと言えます。

e点ネットは兄弟で利用しよう

また、歳の近い学年の兄妹が居る場合は、同一コース内であれば1人分の価格で利用できます。ただし、小学生コースと中学生コースといった風に別のコースを利用する場合は、それぞれのコース代の料金が必要となります。

料金設定は最高でも月3000円と安く、学校の延長線上として学習させるための塾として利用するには、丁度いい価格設定と言えるでしょう。

e点ネット塾はこちらから

進研ゼミ出典:進研ゼミ高校講座公式サイト

進研ゼミ
進研ゼミはベネッセグループが運営する自宅学習教材で、小学生講座の場合は3種類の中から、中学生以降の講座では2種類のコースが選択できます。

進研ゼミのコースはそれぞれ、テキスト教材のみの「オリジナルスタイル」や、専用のタブレット端末、またはiPadで学習を行う小学生専用コースの「チャレンジタッチ」、そしてiPadとテキスト教材を両方使用する「ハイブリッドスタイル」です。

オリジナルスタイルはこれまで同様、比較的真面目なテキスト教材が用いられており、小学生講座から高校生講座まで、全ての年代で利用できます。

テキスト教材も真面目一辺倒な堅苦しいものでは無く、程々にキャラクターが用いられていたりと、堅苦しい勉強にならないように配慮されていますチャレンジタッチはタブレット教材として、専用の端末あるいはiPadを用いて学習を行います。

ハイブリッドスタイルと比べて数は少ないものの、実力アップチャレンジといった形のテキスト教材も用意されています。キャラクターによるアニメーション授業は、実際に授業を受けている感覚を体験しつつ、先生に教えてもらいながら学習しているかのように”直感的に”理解することができます。

進研ゼミのタブレット機能

タブレット学習特有の自動まるつけ機能もあり、問題を解くとその場で採点されるため、間違いにすぐ気が付きます字も直接タブレットへ書き込むため、書いて覚えるという基本も欠かすことはありません。

ハイブリッドスタイルはiPadでチャレンジタッチと同じように学習しつつ、タブレット教材で学習した事を紙の教材である”確認チャレンジ”を用いて復習し、定着させます。タブレットで学ぶことは書くよりも、”観て覚える”事ができる内容が基本であり、対する確認チャレンジで復習する問題は、”書いて覚える”事ができる問題が中心となっています

全てのコースに共通しているのは、月末に添削問題があり、学年末である3月には実力診断テストが届くという事です。

楽しく学んでしっかり覚える。これが進研ゼミの学習方針です。

進研ゼミ小学講座はこちらから

進研ゼミ中学講座はこちらから

進研ゼミ高校講座はこちらから

秀英iD予備校出典:秀英iD予備校公式サイト

秀英iD予備校
秀英iD予備校は、学習塾として有名な秀英予備校のネット教材バージョンです。秀英予備校が誇る講師陣による質の良い映像授業と、教科書準拠のテキスト教材が特徴です。

秀英iD予備校のテキストは教科書準拠ですが、”自主的に勉強ができる人”向けの学習教材で、授業映像を観ることで理解し、テキストに答えを書くことで実践する。「わかる」を「できる」に変える事を目的としています。

学習内容も、教科書に沿った内容の予習・復習を行う事ができる「基本パッケージ」。特定の分野の苦手を克服するための講座や、受験対策用の講座など、基本学習とは異なった目的に対応した特別講座の2種類あります。

自主的に取り組む事ができるお子様であれば、基本的な学習からちょっと進んだ範囲の勉強まで自由に選択することができます。

秀英iD予備校の驚異的分量

量に関しても問題ありません。一例として小学生講座の教材のボリュームを挙げます。

「小5ステップアップクラス算数」は”TypeA/標準”と”TypeB/応用”の2種類あり、それぞれページ数は305Pと292P。合計597ページのテキストと、合計約2880分の映像授業が用意されています。1学年の1単元だけでこのボリュームですので、やりがいを求める利用者にもってこいの教材でしょうただし、わかりやすさや学習のしやすさこそ整えられていますが、”子供が興味を持つ要素”が少なく、勉強するきっかけが生まれにくいというのが欠点です。

そのため、やはり自主的に勉強することができる人におすすめできるネット教材と言えるでしょう。

秀英iD予備校はこちらから

ガクネット出典:ガクネット公式サイト

ガクネット


ガクネットはPC・タブレット・スマートフォン端末で利用することができるネット塾です。授業動画の配信をメインにしており、自由な時間に学習ができる事が特徴です。

ガクネットは価格設定も安く抑えられており、高い塾代を支払うことができずに悩んでいる保護者の方や、相談しにくいお子様に適しています。利用を開始すると公式サイトからログインすることができ、用意された問題を使って学習することができます。

授業内容は”基礎の理解”に重きを置いており、わかりやすく手順やポイントを図解やアニメーションを用いて表示しています。

他にも音声や写真画像なども利用しており、苦手な分野も繰り返し練習することが可能なので、基礎の学習を徹底させる。苦手分野を克服させる。という事に向いています。

ガクネットの学習システム

苦手を克服する手段として、ガクネットでは各単元ごとに10から20のステップにわけられており、簡単なステップをクリアすることで次の難しいステップに挑戦することができます。

そして一定数不正解になってしまうと、前のステップに戻ってしまうというシステムになっています。これは”レベルアップダウン学習”というもので、現在の自分の学力を簡単に把握することができます。

また、定期的に学力テストが開始されます。参加は任意ですので、強制的にテストを受けさせられるわけではありませんが、学習効果を実感できるチャンスです。

基礎の学習や、子供の興味を引くといった事には適している教材ですが、テキストなどが用意されていないため、書いて覚えるという事は出来ないというのはマイナスな評価点と言えるでしょう。

ガクネットはこちらから

Z会出典:Z会公式サイト

Z会


Z会のネット教材は、小学3年生から小学5年生までが対象となっています。タブレットコースを利用するにはiPadと対応したペンが必要です。iPadがない場合はZ会特別価格で購入することができます。

Z会には通常のテキスト教材だけのコースと、タブレットコースの2種類のコースが存在しています。

通常の通信教材コースだと基本4教科の本科コースと、英語・作文・公立中高一貫校適性検査それぞれに、別料金が必要な専科コースとプランが複数用意されています。

選択の自由があると言うと良く聞こえますが、その分価格が高くなってしまうという欠点が存在しています。

Z会の価格設定

具体的な価格比較をします。

小学5年生タブレットコースの価格は6教科セットで”7800円/月”です。

対して小学5年生コースを本科4教科スタンダードコースと専科3教科のセットで計算した場合、”14600円/月”になります。

タブレットコースには作文・公立中高一貫校適性検査は存在していませんが、通常コースで本科+英語という5教科コースを選択した場合でも9640円/月と、やはり割高になってしまいます。

タブレットが別途必要ですが、予め対応しているタブレットを所有していれば、通常コースよりも格安の価格で利用することができるのが、Z会タブレットコースの特徴です。

Z会の授業内容

授業内容はタブレットに送信される教材と、漢字練習用、添削問題のテキストで行われます。どれも質が高く、提出課題として採点されます。

教科も国語・算数・理科・社会・英語・総合科目の6種類あるので、ボリュームに関しても問題はありません。

Z会のタブレットコースでは学習カレンダー機能があり、オートで学習スケジュールを作成してくれます。「今日は何をすればいいか」を簡単に確認することができ、Z会アプリを起動することでトップページに”今日やるべきこと”が表示されます

また、タブレットに送られる教材はデジタルならではの機能として、利用者に最適な問題を出題してくれます。

練習問題や確認問題を解いた後。問題に対して理解度が高い場合はより難しい、発展問題が表示されます。対して理解が不十分な場合は、理解度を深めるために同じレベルの問題が出題されます。

そういった基礎問題の他にも提出課題が用意されており、それらは毎月提出した後、採点されコメント付きで返却されます。

Z会の学習に向いているのはどんな子か

Z会のタブレット教材は”勉強に取り組むことができる子供”に向いた教材であり、提供される問題の内容も比較的真面目なものが多く、子供たちの興味を引くという事には向いていません。

良くも悪くも、従来のZ会の通信教材をタブレットに置き換えたという内容ですので、本人の学習能力次第で結果が変わるというのがメリットでもありデメリットでもあります。

提出課題に関しても、宿題を提出するのを嫌う子供も一定数居るため、「自由に勉強したい」という子供にもあまり向いていません。

Z会小学生講座はこちらから

Z会中学生講座はこちらから

Z会の高校講座はこちらから

学研ゼミ出典:学研ゼミ

学研ゼミ


学研ゼミは創業70年のノウハウを活かし、効率よく学習させることができるネット教材です。パソコン、タブレット、スマートフォンに対応しています。

メジャーな会社(サービス)なので、あまり意識はされませんが、提供されている5種類のサービスの中から選択するという。少し変わった利用方法が特徴的です。

サービスの内容はそれぞれ、教科書の内容を元に授業対策を行う「スマートドリル」。

ゲーム感覚で遊ぶことができ、問題をクリアすることでポイントを取得したり先のステージに進むことができる「ワンダードリル」。

可愛らしいキャラクターやイラストによる音声映像付きの学習を行うことができる「キッズクラス」。

手軽に読書週間を身につけるため、学研が発行してきた人気書籍や学習漫画。世界の名作小説などを電子書籍として読むことができる「学研図書ライブラリー」。

ニュースを読む楽しさ、世界を知ることの楽しさを実感させることができる「学研ジュニア新聞」。

この特徴的な5種類のサービスは、他のネット塾では見られない、学研ゼミ特有のサービスです。

学研ゼミの勉強をさせる工夫

“勉強する”というのは、文字を書く、音読するといったことをしなくてもできます。

純粋にテキストのように学習する事ができるサービスはスマートドリルのみであり、同じドリルであるワンダードリルは、あくまでゲームです。RPGゲームにおける”戦闘”の部分を問題に入れ替えたというだけであり、勉強をメインにしているわけではありません。

逆に、勉強を全面に押し出していないからこそ、勉強嫌いの子供を惹きつけることができ、”勉強という嫌いな事をしている”という自意識を薄めることで、遊びと勉強を結びつけ、”楽しい事”として認識させることができるとも言えるでしょう。

他にも、ただ勉強させるだけではなく、読書習慣を付けさせるためのサービスや、ニュースを知る事の楽しさを教えるサービスも存在しており、そういった”学習という行為全体”に関係するサービスを提供してるのが特徴です。勉強や、知識をつけるという事を習慣づけるには最適のネット教材であると言えるでしょう。

ただし学力をより向上させるという目的にはあまり適しておらず、スマートドリル以外は学習のテンポが悪いという欠点があります。楽しんで学習することはできますが、より良い成績を目指そうとしているお子様には別のネット塾の方が適しているでしょう。

学研ゼミはこちらから

ネット塾に関するまとめ

以上がネット塾それぞれの長所と短所の解説でした。

上記の通り、塾には「勉強が嫌いな子供に勉強をさせる」タイプと、「自主的に勉強できる子供が、自宅で勉強するために利用する」タイプの2種類に分けられます。子供を塾に通わせているのに成績が上がらないという悩みも、自身の子供がどのタイプを必要としているかを、理解していない事が原因である場合があります。

勉強というものは自主的に取り組まない以上、どれだけ数をこなしても理解することはできません。嫌々やらされても覚える気力が無いと、いつまで経っても成績は向上せず、より勉強が嫌いになるという悪循環にもつながってしまいます。

勉強をする上で大事なのは正しい順番です。

「勉強に対する抵抗を無くす→自主的に勉強できる環境を作る→自主的に勉強するように促す」

この順番通りに進んでから、ようやく基礎学習に取り組む事ができます。そうして基礎をしっかり理解してから応用。余裕があれば更に先の分野に手を伸ばすことだってできます。

ただ勉強させるだけでは成績は伸びません。やる気が無ければ効果は出ません。やる気が合っても適した教材が無ければ先に進めません。しっかりと子供に適したネット塾と教材を用意することが、親にできる学習サポートであるという事を理解しておきましょう。